山口県北部 萩エリア
佐久間 正和 Sakuma Masakazu
萩焼の魅力を追求し、伝統の技を習得
感性と努力で次代を担う若き陶芸家
生年月日 | 1972年8月13日 |
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出身地 | 山口県阿武郡 |
所属 | 萩焼伝統工芸士会 会員 萩陶芸家協会正会員 |
窯元名 | 扇窯 |
開窯年 | 2003年 |
所在地 | 〒758-0141 山口県萩市川上2662(Googleマップ) |
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電 話 | 0838-54-2021 |
交 通 | 萩市内より車で20分 |
駐車場 | 5台 |
展示場 | 有(白萩・びわ色系の作品を展示) |
作家が手掛ける鑑賞芸術ではなく、あくまでも生活の中で気軽に使っていただける物を作りたいと言う佐久間は、笑顔が爽やかな青年です。
幼い頃から物を作ることが大好きで、絵や映画などを鑑賞しては美しい物を見る目を養い、感動する心を大切にしてきました。社会人になってから陶芸に興味を抱くようになり、思い切ってサラリーマン生活にピリオドを打ちます。
その後知人の紹介で、京都伝統工芸専門学校へ入学。卒業後帰郷した佐久間は、和(やわらぎ)窯、水津和之に師事し、萩焼の技を叩き込まれました。己の萩焼を目指せと言う師の勧めもあって二〇〇三年に独立。扇窯を開窯します。
ここまで来るまでには弛まない努力と、師の教えを自らの陶技に生かす為の地道な修錬を積み重ねました。柔らかな枇杷色や白色の釉薬の色合い。
使い込むほどに表情が変化する萩の七化け。萩焼だけが持つ魅力を追求し、伝統の技を習得した佐久間。
「集中して作業をする為に、体の調子は大事ですね。自分はまだ駆出しですので毎日が勉強です。」と照れて笑っていました。「二〇〇三年に初窯を迎えた時は胸が一杯になりました。師匠の指導を受けながら兢兢とした火入れでした。窯出しの時、僅かなりとも生焼けがありましたが、まずまずの出来だったと思います。」
この体験を生涯忘れず、今後の作陶の上で生かしたいと言います。若干三十二歳、されど三十二歳の若き陶芸家が生み出す作品は、神秘的な光を放ち、大胆で細心な存在をしっかりと感じることができました。