山口県北部 長門エリア
十代 坂倉 善右衛門 Sakakura Zenemon
伝統の中に新たな可能性を探求
平成の世に再び窯火を起した立役者
生年月日 | 1969年3月14日 |
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出身地 | 山口県長門市 |
所属 | 萩陶芸家協会理事 |
窯元名 | 善右衛門窯 |
開窯年 | 2000年5月 |
受賞歴 |
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所在地 | 〒759-4103 山口県長門市深川湯本1421(Googleマップ) |
電 話 | 0837-25-3703 |
駐車場 | 5台 |
展示場 | 有 |
H P |
長門市三之瀬に窯を開いた李勺光の流れの中で、六代五郎右衛門の三人の息子が、新兵衛窯・泥華窯・新屋坂倉窯として独立しました。昭和初期、曾祖父五郎右衛門を最後に消えた作陶の火を、なんとか自分の力で復活させたかった坂倉和人は分家から十代目となる陶芸家です。
萩焼に辿り着くまで陶磁に限らず色々な素材と格闘しました。美濃焼の技法にも修練を積み体得します。
しかし、萩の土に優るものはないと確信し、二〇〇〇年に深川湯本で創作活動開始。二〇〇六年春、実家の三之瀬に居を構え、十代善右衛門を襲名しました。
各地の技を体得した経験を生かし、面取り技法の焼物、織部風デザイン、立体的・流動的に曲線を追及した彩色皿等。芸術性に満ち、ダイナミックな作陶で、用の美にこだわった創作を続けています。
器形以外の陶造形にも積極的に取り組み、オブジェ陶(フェイク)、陶魚、陶壁(椿)2014など、ユニークな表現力を発揮しています。
「窯火を熾した以上、止められない。責任は重いが、土の味わいと釉薬が溶けあう萩焼の美、窯変の奥深さを伝えていきたい。萩焼の伝統の中で守るべき流れと、新たな可能性の探求を両立させることが重要です」と熱っぽく語ってくれました。
伝統的技法を踏まえながらも現代陶芸としての斬新さを持つ造形美は、高く評価されています。