山口県北部 長門エリア
小川 浩延 Ogawa Hironobu
焼物と人との運命的な出会い
自然との共存・作陶の楽しさ
生年月日 | 1967年8月14日 |
---|---|
出身地 | 大阪府大阪市 |
所属 | 新陶彫協会 萩焼伝統工芸士会 副会長 萩陶芸家協会理事 |
窯元名 | 室生窯 |
開窯年 | 2001年 |
受賞歴 |
|
---|---|
所在地 | 〒759-3802 山口県長門市三隅中3802(土手)(Googleマップ) |
電 話 | 090-4697-6214・0837-43-2838 |
交 通 | JR長門三隅駅より5㎞ |
駐車場 | 10台 |
展示場 | 有「屋外」 |
一九六七年に大阪に生まれ育った小川浩延。陶芸を志したきっかけを尋ねると、「他愛ないことなんですが…」と次のようなお話を聞くことができました。
当時はまさに高度成長期。アルミやプラスチックなどの製品が家庭内に氾濫し、それがごく自然の日常でした。確かに便利だが、温もりもなく、心も通わない。だから、「自分で使うカップやお皿が作れたら。」そう思い、奈良芸術短期大学陶芸科に進学。土まみれになりながら無我夢中で作陶していたその時、運命を決める体験をしたのです。「音」でした。「ピイーン」という、焼いたものが冷える時に発する澄んだ窯出し特有の音。瞬間、全身に身震いが走り、思いました。「この音を聞いていこう、一生聞いていけるような環境に身を置きたい」と。
卒業後、信楽で神崎紫峰に弟子入りし、陶工としての第一歩を踏み出します。ある日、師匠と古窯跡へ行った時のこと、荒れ果て、草木に覆われていた古窯跡から陶片を発見しました。町で作られているものとは全く違う。だが、師匠の「これが真の信楽だ。」に、また目を開くことができたのです。
その後身体を壊し信楽を去りますが、療養後、再び陶芸を志し萩の町に入ると、そこでも大学時代の友人と運命的な出会いが待っていました。
「陶芸の道に入った頃からいつも衝撃的な出会いがありました。この出会いを期として精進したいのです。」
萩焼にこだわることなく、オブジェや信楽・焼締陶・野焼など、土と遊ぶ感覚で作陶する彼のドラマティックな作品の誕生が楽しみです。