山口県北部 萩エリア
ペアソン・ニィルス・ベアティル Persson Nils Bertil
萩焼というキャンバスに美しい自然を
自身の感性で表現する青い目の陶芸家
生年月日 | 1940年2月26日 |
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出身地 | スウェーデン マルメ市 |
所属 | 萩陶芸家協会正会員 |
窯元名 | 南明寺窯 |
開窯年 | 1977年 |
受賞歴 |
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所在地 | 〒758-0061 山口県萩市椿沖原658-1(Googleマップ) |
電 話 | 0838-25-2693 |
交 通 | JR萩駅より車で5分 |
駐車場 | 2台 |
展示場 | 有(近作を中心に展示) |
H P |
萩市街から南東へ車で十五分。静かな山麓で「南明寺窯」を開く陶芸家が、スウェーデン出身のベアティル・ペアソンです。萩焼に魅せられ陶工を志したのは三十四年前のこと。もともとはあのロイヤルコペンハーゲン社で絵付けの仕事をしていた彼が日本を訪れたのは研修旅行の時でした。「全く絵筆の入らない萩焼は、ただ不思議な器という印象でしたが、その不思議を追求していくうちに、素朴な土の味をもつやきものの魅力に取りつかれていったのです。」帰国して一年。萩焼の窯元へ弟子入りを決心し再来日したペアソンは、七年間の修業の後、独立。
伝統の萩焼を懸命に学んだ何年間か後、風に揺らぐ野草を見て、ふと絵筆をとってみたくなった時、青い目の作家は何のためらいもなく素焼の地肌に筆を入れていたといいます。
「萩焼の素朴な質感には山野草が似合います。絵筆の入った湯のみや皿、カップなど、日常使いの器の他に、絵付けをせずに造形の趣さを追求した花器など、用のオブジェを創る事が、今現在楽しいし、今後の私の課題でもあります。ガラスと陶を使った作品にもチャレンジ中です」。
気分転換は自転車での散策。雨が降らなければほとんど毎日一時間位、山へも海へも街へも出かけます。いつも新しい発見があってうれしい。作品のモチーフにもなります。
美しい自然と情趣に富む萩の町。心温かい人々に恵まれ、日本人の伴侶と二人の子供達に囲まれて、今は萩が私の故郷だと語るペアソンの作品からは、華ではなく花が、粋ではなく生が語りかけてきます。