山口県中部・東部 山口・防府エリア

大和 潔 Yamato Kiyoshi

自然からの大切な贈り物である
素材を生かす。


生年月日1953年1月16日
出身地山口県山口市
所属萩陶芸家協会正会員
窯元名明善窯
開窯年2000年
受賞歴
  • 1983年日本伝統工芸展 入選(以降4回入選)
  • 1994年田部美術館『茶の湯の造形展』大賞 受賞
    日本工芸会山口支部展 NHK放送局賞 受賞
  • 1996年日本工芸会山口支部展 YAB賞 受賞
所在地〒753-0021 山口県山口市桜畠6丁目22-3(Googleマップ
電 話083-925-3876
交 通JR山口駅より車で10分
駐車場5台
展示場

有(普段使いの器を中心に茶陶も展示)

H P

http://meizengama.jp/


 若い頃より、茶陶中心の萩焼の世界になかなか収まりきれず、穴窯を作って焼締めや自然釉に挑戦したり、登り窯を何度も改造したり試行錯誤を続けてきました。
 山口市北郊の静かな谷あい明善谷に明善窯を開いたのは、二〇〇〇年四十七歳の時でした。
 高校時代は陸上部に所属し、体育系の大学へ進学するつもりでしたが、美術に強く関心を持つようになり、二十歳の時、父博志のもとで作陶に入ります。しかし父は五十二歳で他界してしまい、窯の経営をひとりで背おうことになりました。この時の不安は大きなものでした。
 現在、作品は大道土を使った、白萩・青萩・カイラギ・灰被等の物と、自分で原土から作ったカオリンを使った粉引を二〇〇五年に移築した登り窯で焼いています。特に粉引には力を入れています。用途に合わせた使い勝手の良さ、特に手にしっくりなじむ大きさやバランスを大切に考え、ティーポットや片口注器など、水切りの良さも考え使っていてホッとするようなものを作っていきたいと思っています。
 素朴な鉄錆風の焼締めの技法を完成させたのは四十歳の頃でした。自らの特性である有機的な柔かさを生かせるものであり、手捻りでの壺や水指は型にとらわれず自由に創作することができます。
 若い頃からがむしゃらに走ってきて、ようやく作品を集約していこうという心境で、これからはじっくり創作していくつもりです。