山口県北部 萩エリア
松尾 邑華 Matsuo Yuuka
磁器から「手作りの味」を陶器へ
象嵌技法の草花をワンポイントに
生年月日 | 1951年6月24日 |
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出身地 | 佐賀県有田町 |
所属 | 萩陶芸家協会正会員 |
窯元名 | 白景山窯 |
開窯年 | 1995年 |
受賞歴 |
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所在地 | 〒758-0061 山口県萩市霧口183(Googleマップ) |
電 話 | 0838-26-6950 |
交 通 | JR萩駅より車で萩ウエルネスパーク方面へ5分 |
駐車場 | 6台 |
展示場 | 有(気を使わず楽しく、作品を手に持って見られる。) |
有田焼の窯元に生まれ、有田工業高校窯業科を卒業後、岩尾對山窯で修行、その後萩で一九九五年に窯を開いて独立。「白磁の上絵と萩焼の良さをかみあわせ、それを萩焼に表現」して独自のやきものを作っています。そのひとつが、象嵌技法です。器のどこかに小さな花を描いて、ワンポイントの見せ場をあしらうというものです。
器は日常使いのものが中心で、小鉢、角皿、向付け、盛り皿などの和食器からワインカップやビールマグといった食卓を飾るおしゃれな洋食器と、バラエティに富んだ作品が特色。自ら調理して、料理の素材や調理法に合わせた形や色合いを考える器を、「心豊かな作品」といい、「生活をともに楽しむ家族」と表現します。
「全国のやきものを目と体で感じとる」ために各地の窯元を訪ね、自然のなかに身をおいて、草花や鳥などをスケッチしながらモチーフを描くとか。「旅行が好きなので、行った先々で見たもの、触れたものが作陶のエネルギーになっています」。おいしい料理に出会うと、調理人に聞くこともあるそうです。
「毎年、自分なりに工夫して、新しい器を作りたい」と、半年に一回は有田に帰り、やきものを見てまわります。各地の窯元をめぐるのもそのため。いまは、やきものを求める客の目が肥えていて、「作陶する上で勉強になります。お客さんが先生です」
磁器から陶器へと経験豊かなこの作家の尊敬する人は、朝鮮半島から豊臣秀吉に連れてこられた陶工たち。「今日のわたしがあるのは、この先人たちの苦労があったお陰だと思っています」