山口県北部 萩エリア
小川 京子 Ogawa Kyoko
素朴で飾り気のない萩焼の美に用の美
をプラスして自分の作品に表現
生年月日 | 1968年11月28日 |
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出身地 | 山口県防府市 |
所属 | 萩焼伝統工芸士会 会員 萩陶芸家協会正会員 |
窯元名 | 陶房 福光 |
開窯年 | 2000年 |
所在地 | 〒758-0011 山口県萩市大字椿東521-1(Googleマップ) |
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電 話 | 0838-25-0022 |
展示場 | 有(和風の趣きを重視し、食器を中心に展示) |
笑顔がチャーミングな福光京子は、子供の頃から物を作ることが大好きでした。成長するにつれ、物を作るという行為が陶芸への興味に変わります。高校を卒業後、萩女子短期大学生活工芸コースに入学。卒業後は聴講生として陶芸を学びました。一九九〇年、小田光治に師事し、約十年間修練を積み陶技を習得します。「学生の時、登り窯の窯焚きの見学に行ったのです。陶工の汗と炎の色に感動して、私もこの仕事がしたいと思いました。意志は強い方ではないのですが、その時は何故か迷うこともなくすごいパワーがあったんです。」そのパワーで辛い修業を乗り越えて二〇〇〇年に独立を果し、念願だった陶房福光を築窯します。
「全国各地の焼物を見て回りました。なぜ萩焼なのかと疑問に思ったこともありましたたが、素朴で飾り気がなく、器肌の柔らかさが魅力の萩焼が一番好きだと気がついたのです。」萩焼に新しさを取り入れながらも、伝統工芸という重みを忘れたくないと言う。「まず使い勝手を大切にします。自分で作った食器は必ず使用し次の作品の参考にしています。使ってみて初めて食器の大きさ、形が見えてくるのです。私の食器を使ってみたいと思っていただけたら幸せですね。」
気分に左右されやすいから、平常心を持って作陶に打ち込むと言う作家の毎日は、のんびりです。近所を散策しながら道の草花を見つめ、どんな花入れが似合うかなと考えるそう。飾り気がなく気立てのやさしい福光は、萩焼の素朴さと温もりを合わせ持つ女性でした。