山口県北部 萩エリア
波多野 英生 Hadano Hideo
四百年という歴史の上で独自の萩焼を
作陶世代を担う若き陶芸家
生年月日 | 1971年5月8日 |
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出身地 | 山口県萩市 |
所属 | 日本工芸会正会員 萩陶芸家協会正会員 |
窯元名 | 波多野指月窯 |
開窯年 | 1948年 |
受賞歴 |
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所在地 | 〒758-0057 山口県萩市堀内2区247(Googleマップ) |
電 話 | 0838-22-1784 |
交 通 | 萩博物館より萩城跡へ向い50m |
駐車場 | 8台 |
展示場 | 有(城下町の中心地にあります) |
H P |
萩焼を語る時に欠かせない波多野善蔵のもとに生まれた、波多野英生。現在は毛利家の家老が住んでいた堀内に存在する指月窯で作陶に専心する毎日です。
物を作ることや絵を描くことに非常に興味を持っていた少年は、生活の中で萩焼の美と土の温もりに触れながら陶芸に対する新たな興味を抱きます。
しかし父からは陶芸についての手解きもなく、後継者としての重圧を感じることもなく、伸び伸びと自由に育ちました。
多摩美術大学彫刻科卒業後、京都市立陶工高等技術専門校成形科修了、さらに京都市工業試験場修了の後、父善蔵に師事し、技を学びます。
素朴でシンプルなフォルムの萩焼ですが、この何の変哲もない器を創ることがこんなに難しいことなのかと思った彼はさらに修錬を積み、その後萩焼の歴史と先達のすばらしさをしっかりと肌で感じ取るのです。
「最も大切なことは、土と炎を使って自分の感性や思考をどれだけ表現できているかということです。」
茶陶、日常食器、観賞器、オブジェ等の枠にこだわらず、興味あるものはどんどん自分のスタイルに取り入れます。またスケールが小さくならないように土の上でデッサンをして、イメージを先行させながら気持ちを土にぶつけると言います。
考え込まず、悩む時間も勿体無い。
とにかく創り続けるという意思のもと、四百年という歴史の上に自身の若い感性をプラスし、使い手の発想が広がる器づくりをめざす。新世代の一人として注目したい作家です。