山口県北部 萩エリア

松野 創平 Matsuno Sohei


生年月日1978年11月21日
出身地山口県萩市
所属萩陶芸家協会正会員
窯元名緑栄窯
開窯年1974年
受賞歴
  • 2005年萩市美術展 入選
  • 2006年第4回国際茶文化大展 入選 海外特別賞受賞
  • 2012年第66回山口県美術展覧会 入選
  • 2017年萩香合コンクール 優秀賞受賞
  • 2018年有田国際陶磁展 入選
所在地〒758-0061 山口県萩市椿2153-4(Googleマップ
電 話0838-25-2088
交 通JR萩駅より車で3分
駐車場3台程度
展示場

有(2Fギャラリーにて食器・花器・茶器・酒器・オブジェ等展示)

H P

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 2005年9月、父松野龍司が54歳で夭逝。京都でパティシエの修行をしていましたが、「病と戦いながらいつも通りの仕事を続ける父の姿を見て」、2004年に帰郷、陶芸の道に入りました。しかし、龍司に直接師事することなく、「焼き物の会話をしたのは、通院で送迎する車のなか」だけで、それが作陶の大きな財産となっています。「料理や歴史の話、人生についても語り、父の陶芸に対する裾野の広さを教えられました」
 後を継いだ窯では日常雑器、茶器からオブジェまで幅広い焼き物を作っています。「まだ、自身が無色の状態で、自分さがしをしている」といいながらも、亡くなる直前まで龍司が参画していた萩新世代展に初出品、萩市美術展、国際茶文化大展入選と着実に創作の足場を固めているようです。また、龍司が手がけていた萩ヨットレースのトロフィー制作を依頼され、「父の思いを受け継ぎながら、自分なりの発想で新しい展開を」と、制作に励んでいました。「父を目標に一歩でも超える作品ができれば最高です」
 作品の構想は、食事をしているとき、知人と話しているときなどにふっと湧いてきて、「料理をおいしく見せる器、使う人をくすぐるような作品」をめざします。だが、「自分の感性がかたちにならないもどかしさ」も経験しました。
 著名な陶芸家である父親の死に直面して継いだ若者は「知らないことばかりで不安がいっぱい」から「作陶もお菓子づくりと同じ。仕事として窮屈になるのではなく、楽しんでやりたい」という心境に変化していきました。その心には「孤独に耐えよ」「窮すれば通ず」との龍司の残した言葉が刻まれています。自分さがしはまだまだ続きます。