山口県中部・東部 山口・防府エリア
吉野 桃李 Yoshino Tohri
『想像と創造』で感動を与える作陶
無限の可能性を秘めた若き陶芸家
生年月日 | 1965年1月28日 |
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出身地 | 福岡県太宰府 |
所属 | 萩陶芸家協会正会員 |
窯元名 | 桃李窯 |
開窯年 | 1996年 |
受賞歴 |
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所在地 | 〒754-0213 山口県美祢市美東町長登192(Googleマップ) |
電 話 | 08396-2-2227 |
交 通 | 長登銅山入口バス停より車で2分 |
駐車場 | 5台 |
展示場 | 有(落ちついた雰囲気で静かな所です) |
山口市街から車で約三十分。秋芳洞近くの桃園に囲まれた地から窯煙が見えてきました。坂髙麗左衛門に師事し、十年間修錬を積んだ吉野桃李が築いた、桃李窯です。その所在は、萩焼宗家である坂家にもゆかりの深い、奈良東大寺の大仏鋳造にまつわる銅採掘の歴史を遺す長登銅山跡近くに存在します。
一九八六年に有田窯業大学校を卒業後、坂髙麗左衛門の元で学び、独立を許されるまでは試練の連続でした。独立後は黙々と大道土と格闘し、登り窯で焚き上げる美しい枇杷萩にこだわり、作品を創り続けています。
師の技を自分の技とし、人を感動させ、こころを動かす作陶を目指しながら、吉野桃李ならではの繊細な枇杷色を作り上げました。二〇〇〇年に初個展を開いて以来、その匠な技と彼の枇杷色で世に真価を発揮し始めます。寡然でおとなしい性格で、その雰囲気からは想像できない芯の強さを修業時代の確かな足取りを、作品から感じることができます。
「初心を忘れずに原土の土濾しから薪窯での焼成まで手を抜きません。自然と接して四季の移ろいを心に感じ、土のぬくもりを炎に託して精進したいと思っています。」
この謙虚な姿勢が人々に感動を与えるのでしょう。桃李窯とは何からつけたのですかという質問に、「桃李は坂家からいただいた李敬の李と、桃園にある桃をくっつけただけなんですよ。」との答え。
しかし彼の作品につくしおりには、「桃李もの言わざれど下(した)自(おの)ずから蹊(みち)を成す」という史記が記されています。
自分の信じた道を黙々と歩む陶芸家が、ここにも存在していました。