山口県中部・東部 山口・防府エリア

田中 講平 Tanaka Kohhei

磁器の櫛目裂文技法を萩焼
に取り入れた花器と抹茶茶碗


生年月日1952年6月4日
出身地愛媛県伊予郡
所属日本工芸会正会員
萩焼伝統工芸士会 会員
萩陶芸家協会理事
窯元名庄司庵 陶房葉月
開窯年1991年
受賞歴
  • 1990年一水会陶芸展 入選(以後15回入選)
  • 1993年日本陶芸展(ビエンナーレ)入選(以後5回入選)
  • 1995年一水会賞 受賞
  • 1996年日本伝統工芸展 入選(以後8回入選)
所在地〒753-0811 山口県山口市吉敷赤田4丁目11-5(Googleマップ
電 話083-932-8405
交 通山陽自動車道小郡ICから車で12分
JR湯田温泉駅から車で6分
駐車場10〜15台 
展示場

有(樹木、竹林に囲まれ自然豊かな小高い山裾にある。)

H P

http://www.k2.dion.ne.jp/~hazuki/


 1988年、出生地の愛媛県砥部町で、砥部焼磁器の作陶を始めます。
 陶芸の道に踏み込んだのは、三十六歳からという遅いスタートでした。「子どものころから得意だった美術関係の仕事への思いがありました」。
 妻と二人の子どもを抱えての転職で、「妻の理解があればこそ。それだけに真剣でした」と振り返ります。
 しかし、多くの陶芸家が、かなりの高齢になってもなお、自己表現を求めて止まないこの世界では、「ふだんの生活のなかで、何を見ても陶芸に結びつける」という意欲にあふれる年齢です。また、ロクロ成形したものから、そのときのイメージで形を変えることもしばしばとか。
 七年程、磁器をつくっていましたが、陶器への憧れから、四十三歳のとき、公務員を退職して、萩市、鳥雲窯の納冨晋に師事します。
 いずれは砥部に帰るつもりでしたが、2001年、現在地山口市に窯を開いて作陶、2010年に登窯を築窯する。
 砥部では主に青白磁を焼いていましたが、櫛目裂文という磁器の技法を萩焼に採り入れることにより独自の文様を生み出し、オリジナル作品を焼いています。「磁器では見られないロクロ目を残し、ふんわりとしたフォルムの表情を出したい」。裂文技法は、ロクロ作成にポイントがあるそうです。
 作るものは、壺や花器がメイン。「しばらくは、この裂文にこだわり続けていきますが、砥部の技法をアレンジした新しい作品にも取り組みたいですね」。登窯築窯後は抹茶茶碗の作陶が楽しくなっているそうです。
 「自分が感動するやきものでないと、人に感動してもらえない。器といども心は通じる」と、砥部時代に学んだ教えを実行しております 。