山口県北部 萩エリア
岡田 泰 Okada Yasushi
目標は一年を区切りに前進
造形へこだわり毎日が格闘
生年月日 | 1976年9月2日 |
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出身地 | 山口県萩市 |
所属 | 萩陶芸家協会理事 |
窯元名 | 晴雲山岡田窯 |
開窯年 | 1782(天明2)年 |
受賞歴 |
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所在地 | 〒758-0011 山口県萩市椿東前小畑4885番地(Googleマップ) |
電 話 | 0838-25-3737 |
交 通 | JR東萩駅より車で5分 |
駐車場 | 10台程度 |
展示場 | 有(茶陶を中心に展示) |
2002年に東京造形大学彫刻科を卒業、京都府立陶工高等技術専門校成形科、京都市工業試験場陶磁器専修科を修了して、2005年から父岡田裕に師事。「父や職人さんに囲まれ、指導を受けながら日々制作に励んでいます」
京都では陶芸に関する基礎的な技法を幅広く学びました。しかし「やればやるほど問題や課題が出てきて、そこに面白さを見つけました」と、土と火と水の自然との関わりのなかで厳しさともどかしさを実感。「自然のなかでものが成形されていく面白さ」を強調します。また、「ものの見方や考え方を身につけたい」と、一年ごとの区切りで、自らを磨くスタンスを会得し、現在は「自分なりのかたちを模索」しています。
そのかたちとは「自分の表現を伝える造形」で、そのためにロクロ、手びねり、タタラなどの成形技法にも挑戦して、ふだん使いの食器、茶陶のほか、自己を表現すべく花器や陶箱、鉢、オブジェなどもつくっています。「焦らずマイペースでやっていますが、レベルアップの意識だけはしっかりもち続けたい」
帰郷して雑用にはじまり、土づくり、窯焚きと作陶の四季を経験してきた一年は「とにかく早かった」と述懐。そして、「土はなかなかいうことを聞いてくれない、いいところで止まってくれない。そのうえに乾燥、焼成とつづくのですから、土はまさに生き物」と陶芸にかける若者の格闘する姿が目に浮かぶようです。
しかし、若者らしく夢は大きい。「伝統とは時代との関わりのなかで創造していくもの」と、「作家のみなさんが個性を出して、世界に発信する萩焼をめざしておられるので、自分もそのひとりになりたい」と、長い道に乗り出した若者です。