山口県北部 長門エリア

十三代 田原 陶兵衛 Tahara Tohbei

次代に伝えたいのは、技術と物造りの心
「継・創・伝」の三字に思いを込めて


生年月日1951年2月23日
出身地山口県長門市
所属日本工芸会正会員
萩陶芸家協会正会員
窯元名田原陶兵衛工房
開窯年1657年
受賞歴
  • 1999年山口県芸術文化振興奨励賞
所在地〒759-4103 山口県長門市深川湯本1403(Googleマップ
電 話0837-25-3406
交 通湯本温泉より1㎞
駐車場4台 
展示場

有(見学・展示場と登窯。要・事前のお問い合わせ)

H P

http://tahara-tohbe.com


 長門市深川(ふかわ)湯本、三之瀬(そうのせ)の谷に窯が開かれたのは今から三百五十年前。毛利輝元公に従って広島から萩に移り、御用焼物所を開窯した田原家の先祖は、約半世紀の後、この地に移り新しく窯を築きました。
 その十三代目を継ぐ田原陶兵衛。学生時代に韓国の古窯跡や九州の全ての窯場を見て歩き、卒業後は、その時に訪れた唐津焼の中里重利の元で修業しました。父とは違う価値観との出合いをはじめ、当時の経験は作陶する上での刺激となり、萩焼に唐津の技法も取り入れています。
 基本を大切にした造形を心掛ける一方で、登り窯の中で表れる様々な窯変にも目を向け、土の一番いい顔を引き出してやりたいと言います。
 大道土の窯変を利用した窯変文技法は陶兵衛氏のオリジナル。また、四代にわたって研究してきた灰被(はいかぶり)技法からは、雄大で力強い景色が生み出されています。
 「作品を発表する事は責任の重い仕事ですが、自分一人の責任で終わる分、気は楽です。しかし、次の代に伝えようとすると、全てが重くなるのです。」
 技術と心を代々引き継ぎながら、その中で個性を表現しなければならない伝統の世界。「継・創・伝」の三字に思いを込めながら、茶陶を中心とした作陶の中で自分の存在意義を高めようとしています。
 「一服で心が安らぐような茶碗を造りたい。そして、私の造ったものが私を連れて、遠い未来まで旅してくれればうれしいですね。」と語る彼の作品から、十三代目としての意気が感じられました。