山口県北部 長門エリア

十五代 坂倉 新兵衛 Sakakura Shinbei

長年培われた萩焼の伝統を大切にし
萩の土味を生かし表現する十五代目


生年月日1949年1月3日
出身地山口県長門市
所属日本工芸会正会員
萩陶芸家協会正会員
窯元名坂倉新兵衛窯
開窯年1658年
受賞歴
  • 1989年山口県芸術文化振興奨励賞 受賞
所在地〒759-4103 山口県長門市深川湯本1487(Googleマップ
電 話0837-25-3626
交 通JR長門湯本駅より車5分
駐車場4台
展示場

H P

http://sakakurashinbe.com/


 坂倉家は萩焼の宗家として、長門、深川(ふかわ)、三之瀬(そうのせ)に開窯して以来、三百五十年の歴史を育んできました。 一九七四年、作陶の世界に入った当代は、東京芸術大学美術学部彫刻科を卒業後、同大学院にて陶芸専攻を修了。その後、藤本能道、田村耕一に師事し修業しました。
 一九七八年、十五代坂倉新兵衛を襲名し、作家としての自己表現の方法として「象嵌(ぞうがん)」という加飾技法を取り入れ、萩の素朴な土味を生かした独自の作品を作り続けています。
 素地がまだ乾かないうちに文様を施し、異なった色の土を塗ってさっと削り取れば窪みにその土が残ります。このように文様に異なった土を埋め込んだように見せる象嵌技法は、とても手間がかかる作業。
「やきものは手を加えてやると想像以上の表情を見せてくれます。絵付けにより生まれる空間。萩の土と釉薬との融合。炎や釉薬の具合で予期しない釉色や釉相を見せてくれる。その窯変が堪らない魅力なのです。」
 閑寂な山門に築かれた工房は四季折々の風景が楽しめ、緑豊かで、野の花があちこちに存在します。手を伸ばせば自然に触れられる中で陶作できる環境。絵付けのモチーフは多彩。
 萩の土と美しく調和して、使うほどに魅入られる器の形に、陶芸を愛し、こころから楽しんでいる作り手の姿が、目に浮かんでくるようです。