山口県西部 下関・宇部エリア
嶋本 葉介 Shimamoto Yosuke
焼きしめの景色を堪能
待望の田舎暮らし満喫
生年月日 | 1947年8月11日 |
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出身地 | 山口県宇部市 |
所属 | 萩陶芸家協会正会員 |
窯元名 | 陶房遊土 |
開窯年 | 2003年 |
受賞歴 |
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所在地 | 〒757-0213 山口県宇部市奥万倉531-1(Googleマップ) |
電 話 | 0836-67-2051 |
交 通 | 楠総合支所から車で5〜6分(北に4km、西に1km位の位置) |
駐車場 | 10台 |
展示場 | 有 築約150年の古民家を利用した和洋折衷の<br />展示スペース (陶芸教室を兼ねる) |
陶芸の面白さを知ったのは滋賀県に住んでいた四十七歳のとき。「妻と一緒に通う陶芸教室で、信楽の穴窯による焼き締め焼成の魅力にはまりました。自分の人生、生きているうちに納得のいくことをやりたい」と、勤めていた会社を53歳で退職して2年後、故郷に近い現在地で田舎暮らしを始めます。
工房は築百五十年という古民家です。リフォームの間にも陶芸の勉強を重ね、さまざまな技法を習得して二〇〇三年四月に陶芸教室を開講。同時に自らの作品づくりに取り組みます。「透彫りの技術が、陶芸を生業とする自信をつけてくれた」という。
「穴窯による焼き締め焼成の魅力はビードロ、火色、焦げのバランスと小石混じりの土の荒々しさです」。つくるものは花器、茶器、酒器など。今は灯油窯のなかを耐火レンガで囲って籾殻、ぬかで炭化焼成するか、九州の友人の穴窯で焼き締め焼成しているが、「将来は自分の穴窯を持って」、思いいのままの土味、焼き味を出していくのが目標だそうです。
「年をとってからはじめたので、しんどいこともある」といいながらも、萩焼の伝統的な技法をさらに学び、茶陶などへも創作の意欲は十分。あくまで「用の美を追求して、使っていただくことを喜びに」と作陶の夢はどんどん広がっていきます。
教室の生徒は約三十人と増えて、待望の田舎生活は一見、順風満帆に見えますが、「なかなか大変なんです。まだ駆け出しなので、人の意見は謙虚に聞き、技術の習得と研究に励みつつ、できるだけ楽しもうと思っています」。公募展などにも積極的に出品して、「少しでも名前を知ってもらいたい」と、小鳥や小動物にも出会える周囲の美しい自然に馴染んで余裕すらうかがえました。